駄菓子屋みたいなのがあって、
その周りをガキたちが裸足で駆け回っている姿は昭和20年、30年ぐらいの風景に似ています。

(2005)
質問一覧
[01]故郷そっくりのタイの田舎
[02]大家族の少年時代と偉大な母
[03]海にこだわったからジョムティエン
[04]ロングステイビザで滞在
[05]モーレツサラリーマン時代
[06]ロングステイを希望する日本人に一言
01
南国(以下N):いきなりですが、風景の話からいきましょうか。お生まれは。
S(以下S):はい、静岡です。
N:子どもの頃の景色がタイにはあると?
S:そうなんです。バンコクからパタヤに来る途中でも見られますけど、のどかな田園風景が子どもの頃の風景そっくりです。
N:僕もそう感じました。
ああこれは僕が育った茨城の田舎の風景にそっくりだと思うことがありました。鳥肌が立つぐらい・・・
S:そう静岡だって同じですよ。水牛かどうかは覚えてないけど牛や馬が畑を耕している光景は良く見られました。
N:それだけではなくてちょっとした汚い路地や商店街の雰囲気も似ていると思いませんか?
S:その通り、駄菓子屋みたいなのがあって、その周りをガキたちが裸足で駆け回っている姿は昭和20年、30年ぐらいの風景に似ています。
02
N:兄弟が12人いらっしゃるとか?
S:血を分けた兄弟は自分も含めて5人ですが、母は後妻だったので先妻と父との間にさらに7人の兄弟がいました。
N:そりゃ大人数ですね。
S:楽しかったですよ。学校みたいにワイワイして。
N:少年時代つらかった思い出は?
S:特にないですね。だんだん年取ってくるといやなことは覚えていないものなんですよ。
N:お父さまがいなくなってからはお母さんが女手ひとつでご兄弟5人を育てたそうですね。
S:母は本当に苦労したと思いますよ。でもいつも明るい人だった。
S:内職から土方までしていましたけど。あっけらかんとした性格の人でした。
N:すばらしいお母さんですね。女は弱しされど母は強しみたいな。
S:僕たちがあれがほしい、これがほしいというと母は家の中見回して「どこに金があるっていうの。ほしかったら自分でお金をつくりなさい。どうしたら欲しいものを手に入れられるかを自分で考えなさい」って笑って言ってくれました。
N:小さい頃からどうしたらお金を作れるか自分で考えろと教えてくれたんですね。偉大なお母さんですね。
S:そんなたくましくて明るい母を見て育った私はラッキーだと思います。どんな苦境も笑顔で過ごすことができましたから。
N:高校時代まで新聞配達や牛乳配達などをして家計を助けたとか。
S:そうね、弟や妹がいたから当たり前だと思ってましたよ。別に苦ではなかったですよ。むしろ楽しんでやっていた。
N:へえすごいですね。
03
N:ちょっとタイと話題がずれてしまいましたけど、タイに来始めたきっかけは?
S:やっぱり最初は旅行でしたよ。
N:何年ぐらい前ですか?
S:そうね10年ぐらい前かな。
N:好きになってしまったんですね?
S:そう毎年来るようになった。
N:それでコンドミニアムを買おうという気になったんですね。
S:その通り。落ち着く場所が欲しかった。
N:いつ頃からですか?
S:3年ぐらい前から。
N:ジョムティエンのコンドミニアムに住んでいらっしゃいますが、何かこだわりでも。
S:どうしても海のそばに住みたかったんです。
N:でもどうしてジョムティエンですか?
S:ここはパタヤの繁華街からは離れてるし、広く海が見渡せますから。
N:確かにパタヤも中心街から離れると静かですよね。
S:でもソンテウに乗れば10分で市内ですから近いもんです。
N:でも最近、ちょっと食事や飲みに行くぐらいならジョムティエンでも十分ですよね。
S:そう、ジョムティエンはジョムティエンで街ができつつある感じです。
N:お客様の1人がアーケードの感じがプーケットに似ていると仰っていました。
S:はは、ミニプーケットかも。
リタイア後の自己実現「タイロングステイの始め方」
だって世の中3分以上考えても結論が出ないものは出ないんですよ。
04N:滞在はどのような形で?
S:ロングステイビザを取得しています。
N:90日に一回更新するやつですか?
S:そうです。
N:もう何年くらいステイしているんですか?
S:3年ぐらいかな。
N:あれは55歳以上の人が対象ですよね。
Sさんは60歳を少し過ぎたばかりでしょ。お生まれは昭和の?
S:ええと17年かな?
N:というと63歳?まったくそう見えませんね。
S:何歳に見える?
N:せいぜい50代の初めですね。
S:お上手。
05
N:日本ではどのような職業につかれていたんですか?
S:普通のサラリーマンです。
N:どんな会社ですか?
S:食品関係の会社です。
N:定年までお勤めでしたか?
S:いや50歳まで。
N:サラリーマン時代の思い出は?
S:そうね、僕らの世代はとにかくがむしゃらに働いたね。なんでも全力投球という感じでした。
N:モーレツ社員でしたか?
S:そう倒れるまで仕事して、倒れるまで遊んだって感じ。
S:でも昔は良かったんですよ。毎年給料も上がったし、その分まるまる貯金できたんです。
N:現在はゼロ金利だのリストラだとの話があるなか
うらやましいお話ですね。
S:同僚はみな何千万円単位で貯金してましたよ。
N:それすごいです。
N:ところで50歳からは何をされていたんですか。
S:友達が飲み屋というか日本料理店をやっていたのでそれを手伝いました。
N:板前さんですか?
S:板さんじゃなかったんですけど、それに近い感じ。
自分は自由な時間が欲しかったから。特にタイに来るようになってからは。
N:その点よーくわかります。
06
N:これからロングステイをしようと思っている世代、あるいはタイを目指す若者に一言お願いします。
S:参考になるかどうかわからないんですけど、あまり深刻に考えないことでしょうかね。
N:というと?
S:僕の意見ですが、最近の日本人はみんな慎重すぎるような気がします。
あれこれ考えすぎる傾向があるように思います。
思い立ったら行動じゃないけど・・・
やりたかったら即やればいいじゃないの、という感じ。
N:慎重になりすぎですかね。
S:僕はいままでの人生で、そんな深く悩むことはなかったな。いつでもあっけらかんと生きてきた。
N:お母様の影響でしょうか?
S:だって世の中3分以上考えても結論が出ないものは出ないんですよ。
N:3分ですか?
S:悩んだってしょうがない、ってこと。
僕なんか3日以上悩んだことはないですよ。
N:3日ですか?
S:人生どうにかなるもんです。どうにかなると思って行動すれば。
N:なんかタイ人に通じる部分がありますね。
S:マイペンライは気にしないでという意味ですが、
心配するなって意味も含まれていると思います。
N:明日を心配するなってことですか?
S:マイペンライの精神ですよ。
S:ところでこのごろ僕は絶対日本人には見られないんですよ。
N:どうして?
S:タイ人によく道聞かれるから。 ページ先頭へ
